こんにちは。30代で転職し、現在はデータサイエンティストとして充実した毎日を過ごすYujiです。
データサイエンティストの転職活動は、他の職業に比べて競争が激しく、求人数が限られます。
そのため、転職に失敗する可能性が高い職業だとも言われています。
今回は、データサイエンティストの転職活動でよくある失敗と回避方法を紹介します。
仕事をしながらの転職だと、色々と大変ですよね。僕も転職活動中は疲労困憊でした。
事前に、失敗しないために何をすればいいのか、を知っておくとかなり気が楽になると思います。
失敗1:転職先の企業研究を怠る
当たり前のことですが、転職する際には、転職先の企業をしっかりと研究しておくことが重要です。
転職先の企業を十分に理解しないまま転職すると、求める仕事内容や環境が自分の理想と違っていた、なんてことにもなりかねません。
僕も、どんなに忙しくても、企業研究を怠るようなことはしませんでした。
これは僕の場合ですが、事前に企業研究で把握していたイメージと、実際に面接を受けていく中で得られたイメージとは、ほぼほぼマッチしていました。
企業研究をしっかり行う方法
回避方法としては、しっかりと企業研究をする、ということになるのですが、その方法を具体的にご紹介します。
僕の場合は、通勤時間をうまく使いました。
スキマ時間を見つけては、企業の公式サイトやOpenWorkなどの口コミサイトを閲覧して企業研究を行いました。
企業の公式サイトの活用方法
公式サイトの中でも、特に採用ページはしっかりと読み込む必要があります。
なぜなら採用ページには、「どういう人に来てもらいたいか」が書かれているからです。
特に募集要項は見落としのないようにしましょう。
そこから、会社が欲しい人材のイメージ像を具体的に作っていくことで、転職の成功率はぐっと上がっていきます。
口コミサイトの活用方法
OpenWorkなどの口コミサイトは、元社員や現役社員の声が載っているので、かなり活用できます。
公式サイトでは書かれていない、生の現場の声が拾えるので、限られた時間の中でも見ておきたいです。
僕は、主に「どういう人が活躍しているのか」や、「企業の文化」などを調べるのに使いました。
皆がいいと感じている部分、悪いと感じている部分などが結構書かれているので、さすが口コミです。
どちらかというと、良い部分は公式サイトから、悪い部分は口コミサイトから抽出して企業研究をしていきました。
失敗2:スキルのアピール不足
データサイエンスの分野は、技術の進化が非常に速いため、最新のスキルやツールを持っていることが重要です。
しかし、いざ転職するとなった際に、スキルのアピール不足に陥ってしまうことがあります。
アピール不足を回避する方法としては、業務で使ったツールやスキルを明確にし、履歴書や職務経歴書にしっかりと反映することが必要です。
スキルを明確にする方法
では、「スキルを明確にする」とはどういうことをすればいいのでしょうか。
例えば職務経歴書には、
- 具体例
- それによってどこにそのスキルが活かされたのか
- 活かしたことによってどんな結果が得られたのか
をわかりやすく書くといいと思います。
「データサイエンティスト」といっても、期待される役割やレベル感によって、求められるスキルレベルは異なります。
きちんと、応募先の企業が求める人物像に沿ったスキルをアピールするようにしましょう。
求められるスキルの判断方法
では、データサイエンティストとして求められるスキルレベルの判断は、どのようにしたらいいのでしょうか。
それは、データサイエンティスト協会の「データサイエンティスト スキルチェックリスト」を見るとわかります。
この資料には、ベンチマークとなるスキルが掲載されているので、最新のものを手に入れて見てみることをおすすめします。
この資料に沿って、
- 自分が持っているスキルについて
- どんな経験をしてきたか
- どのくらいの仕事ができるのか
といったことを、具体的に伝えることで、自分自身をきちんとアピールすることが可能になります。
失敗3:エージェントをうまく活用しない
転職エージェントは、うまく使えば最強ですが、依存するだけでは転職は成功しません。
自分だけで求人情報を収集することも、もちろん可能ではありますが、実際やってみると時間と労力が結構かかります。
転職を成功させるには、効率的な情報収集が大切になってくるので、エージェントさんとは良好な関係でありたいです。
エージェントをうまく使う方法
僕も転職する際には、エージェントを使いました。
エージェントさんとのやり取りで得られた情報は、かなり役立ちましたし、次に転職する際にも利用すると思います。
ただ、転職を成功させるためには、「うまく使う」必要があります。
うまく使うとは、自分が持っている情報だけではわからないこと、かつ、転職活動の上で非常に重要な情報を要領よく聞く、ということです。
非常に重要な情報とは、例えば、面接官がどういう人なのか、何を重視している人なのかを聞くといったことです。
企業の面接は、一次面接、二次面接、最終面接といった、面接ごとに役割が違います。
受ける企業が、どのタイミングで何を見てくるのか。そういった情報が、エージェントを通して手に入るなら、それはまさに「非常に重要な情報」となります。
全てのエージェントさんがやってくれるわけではないと思いますが、企業の人事の人に掛け合って、情報を得ることができれば、転職面接を有利に運ぶことができます。
逆に、調べたら出てくるようなことをエージェントに聞くのは、時間がもったいないです。
個人で情報収集するのも大切で、網羅的に情報を集められるというのはメリットの一つです。
網羅的に集めた情報から、こういった求人ありますよね?とエージェントさんと具体的に話し合いを進めていくのが理想です。
失敗4:面接の準備不足
転職先の企業との面接は、自分自身をアピールするために非常に重要です。
しかし、面接の準備ってどうすればいいのか、悩みますよね。
僕は「練習」はほとんどしませんでしたが、「準備」は怠りませんでした。
面接準備に欠かせないもの
準備として僕が行ったのは、重要なコアな部分のロジックをきちんと組み立てる。ということです。
このロジックの組み立てをしっかり行った上で、面接に臨みました。
面接における「重要なコアな部分」とは、
- 志望動機
- なぜ転職活動をし始めたのか
- 企業で何がしたいのか
ということです。
この3点は非常に重要で、この骨組みがきちんと持てていれば、それに沿って質問に対して柔軟に答えることが可能となります。
また、アピールポイントをしっかりと準備することも欠かせません。
このアピールポイントによって、何が実現でき、どういう結果につながったのか。
それをきちんとビジネス目線で答えられるようにしなくてはいけません。
ビジネス目線とは、収益UPやコスト削減といった、ビジネスに何かいい影響が出たかどうか、で結果を判断するということです。
失敗5:焦りから採用されない求人に応募する
転職活動をしていると、求人募集に対して焦りが生じることがあります。
その焦りから、自分には合わない求人に応募してしまう・・・なんてことも。
しかし、自分に合わない求人に応募しても採用されることはほとんどありません。
もし、妥協して採用された場合、自分自身のキャリアアップに繋がらないので、次の転職がしにくくなったり、仕事へのモチベーションが下がってしまうなど、悪循環に陥る可能性があります。
回避方法としては、自分に合った求人に絞って応募すること、そして妥協しないように自分自身の理想像を持っておくことが重要になります。
判断基準は活躍イメージが持てるか
その会社で自分が活躍するイメージができるか?
悩んだなら一度、自分に問いかけてみるといいと思います。
活躍するイメージができないところには、応募しない方がいいです。
逆に、活躍するイメージができるようなら、その企業には受かる可能性が高いです。
なぜなら、その会社の業務をきちんと理解しているということだからです。
自分の能力がマッチしていて、結果を出すことができそうだ、ということが見えているなら、それはもうしっかりと企業研究ができていて、自分の理想通りということになります。
失敗6:フィードバックを分析しない
面接後にフィードバックを受け取ることは、次の転職活動の参考になるため、非常に重要です。
しかし、面接後のフィードバックをさらっと読むだけで終わりにしてしまったら・・・?
せっかく面接ごとにもらえるフィードバックなので、きちんと中身を分析し次に繋げていきましょう。
フィードバックの活用方法
では、具体的にどういったところを見ればいいのでしょうか。
僕の場合は、どの企業からも、各面接ごとにフィードバックをもらうことができました。
このフィードバックを分析することで、
- どこが見られているポイントなのか
- 企業から見てどこを気にしているのか
- 自分の能力の市場価値
などが、わかったりします。
各面接ごとにもらえるので、こういうところを見ているんだな、こんなところを気にするのか、と毎回興味深く資料を読んでいました。
また、自分の能力の市場価値が推し量れるのも、魅力の一つです。
この能力は価値があると思われたんだな、これはアピールしても面接官には刺さらなかったんだな、ということもわかるので、次の面説の準備にも使えます。
さいごに
この記事では、データサイエンティストの転職活動でよくある失敗とその回避方法を紹介しました。
転職活動は大変な労力が必要ですし、将来のことを考えると失敗が許されません。
今回紹介したポイントを抑え、きちんと事前準備をして転職活動に臨みましょう。
そして、転職活動を通じて自分自身の成長や可能性を広げることができる、貴重な機会であることを忘れずに、自信を持ってチャレンジしていきましょう!